Appleが世界最高のノートブック、16インチのMacBook Proを発表

2019.11.14

Appleは何の前触れもなく、本日、最新モデルの16インチMacBook Proを唐突に発表した。この新型MacBook Proは鮮やかなRetinaディスプレイが15インチから16インチに拡大。ノートブックのRetinaディスプレイでは最大の大きさになる。プロセッサ、メモリ、サーマルデザイン、すべて改善され、パフォーマンスは最大で80％高速になった。その他にも大容量のバッテリー、新しく改良されたMagic Keyboardが搭載される。

16インチのMacBook Pro

15インチから16インチへ、ノートブック最大のRetinaディスプレイ

16インチのサイズはこれまでのノートブック用のRetinaディスプレイでは最大となる3072×1920の解像度と226ppiという、高いピクセル密度を特徴とする16インチRetinaディスプレイは、約600万画素を表示する。また、モニターは1インチ(約25.4mm)大きくなっているが、本体の幅は357.9mmで15インチの旧タイプの幅の349.3mmと比較しても8.6mmしか増えていない。これは液晶モニター周辺のふちであるベゼル幅を減らすことで、全体の幅を抑えることができているからだ。

新しいMagic Keyboard

キーボードはバタフライ機構からシザー機構に変更、キーストロークは1mmを確保され、安定感と打撃感が改善された。その他、Touch BarからTouch IDが独立、Escキーが物理的なキーに戻り、矢印キーが逆 T字型の配列に変更となった。

より進化したサーマルデザイン

ファンと通気口のデザインの変更によりエアフローは28%改善した。また、ヒートシンクを35%拡大し、これまで以上に効率的な冷却能力を実現している。これにより、持続的にハイパワーでシステムを稼働させ続けることが可能となり、従来の15インチMacBook Proと比較して12W以上の電力を高負荷時でも持続できるようになった。

パワフルなプロセッサと高速なメモリ

16インチMacBook Proは、Turbo Boostの使用時に最大5.0GHzで動く最新の6および8コアの第9世代プロセッサを搭載している。そのCPUに最大64GBのメモリを搭載し、さらに改善されたサーマルデザインを組み合わせることで、クアッドコアの15インチMacBook Proと比較して最大2.1倍速のパフォーマンスを実現した。

8TBノートブック

16インチMacBook ProはSSDストレージも倍増している。標準構成で512GBと1TBが用意されているが今回初めて8TBのストレージを選ぶことができるようになった。驚異的なストレージ容量である。ノートブックにも大容量のストレージを求めるユーザーにとってはありがたい。

6スピーカーのハイファイサウンドシステムを搭載

Appleが特許を持つフォースキャンセリングウーファーはデュアルオポーズドスピーカードライバを使い、音を歪ませてしまう振動を低減できる。その結果、音楽はクリアにかつ自然に聞こえ、低音は半オクターブ下まで表現できる。性能が向上したマイクアレーはヒスノイズを40%低減し、小さな音まで捕らえる超明瞭な録音を実現している。

仕様について