Appleがパワフルかつ革新的なMac ProとPro Display XDRを発売

Appleは革新的なワークステーションとして、新型Mac Proと、世界最高クラスのディスプレイ、Pro Display XDRの注文を本日から開始した。Appleがこれいまでプロユーザー向けに提供してきた中で最も高いパフォーマンスを誇るツールである。これがプロのワークフローを変えるものになるのかどうかチェックしてみたい。

Mac Pro

Mac Pro / Image by: Apple

プロセッサのパフォーマンス

Mac Proは最大28コアのパワフルなXeonプロセッサの搭載が可能で、×64のPCI Expressレーンの通信性能との組み合わせにより、パワフルな処理能力を誇る。また、最先端の排熱システムを装備していて、合計300W以上の電力供給を可能として、プロセッサからパフォーマンスを余すことなく引き出すことができる。

メモリ容量を拡張性

Mac Proは12のスロットを備え、Mac史上最大容量となる1.5TBもの膨大なメモリを構成できる。前モデルのタワー型Mac Proから2倍に増えた、8つのPCI Express拡張スロットで拡張やカスタマイズも可能で、様々なユーザーのニーズに対応できるようになっている。

Apple Afterburnerの登場

Afterburnerは、毎秒最大63億ピクセルのスピードでデコーディングを実行できるプログラムが可能なASICを搭載している。ネイティブ形式の映像ファイルをダイレクトに読み込みながら、8K ProRes RAWビデオなら最大6ストリーム、4K ProRes RAWビデオなら最大23ストリームまでリアルタイムで作業ができるので、従来のプロキシ変換を用いて編集をする必要がなくなる。

360度から内部アクセスが可能な美しいデザイン

新しいMac Proのデザインは、ステンレススチール製の立体フレームと、アルミニウム製のケースで構成され、ケースを外せば、システム全体に360度からアクセスが可能である。印象的なケースの格子模様は空気の流れを最大限まで高めるデザインである。また、マシンルームでラックを使い収納したいユーザーのために、ラックマウント型も用意されている。

Mac Pro / Image by: Apple

価格

タワー型 ¥599,800(税別)〜
マウント型 ¥649,800(税別)〜

Pro Display XDR

Pro Display XDR / Image by: Apple

過去最大となるRetinaディスプレイ

Pro Display XDRは、2000万以上のピクセルで構成されるRetina 6K解像度(6016×3384ピクセル)の32インチLCDパネルを搭載し、Retina 5Kディスプレイよりも約40%も広い画面領域である。P3の広色域と10ビットカラーの深度により、10億色以上の表示が可能であり、極めて実物に近い表現ができる。

複数人が同時に1つの画面を見る時も、正確に見られるようになる。Pro Display XDRは業界最高クラスの偏光子技術を採用したことで、正面以外から見ても正確な色が表示できる超広視野角を実現した。

「Nano-texture ガラス」を使用したマット仕上げのオプションも用意された。反射防止コーティング技術により反射率を下げ、コントラストを保ちながら、映り込みを最小限に抑えることができる。

ワークフローを配慮した美しく柔軟なデザイン

Pro Display XDRはMac Proと同じく、外装はアルミニウム製で冷却効果の役割を果たす格子模様のデザインだ。縁はわずか9mmの端から端まで広がるスクリーンで、厚さはわずか2.7cmである。

Pro Standは専用アームで、ほとんど重さを感じさせずに、ディスプレイの高さと傾きの調節ができ、Pro Display XDRを回転してポートレート(縦長)モードに切り換えることも可能である。

新しいMac Proを含む、Mac製品とThunderbolt3ケーブル1本でつながる。Mac Proと接続する場合にはディスプレイを6台までつなぐことが可能だ。

Pro Display XDR / Image by: Apple

価格

標準ガラス ¥529,800(税別)〜
Nano-texture ¥599,800(税別)〜

Pro Stand ¥106,800(税別)

まとめ

プロは多くを求め、求めるものは使う者によって異なる。今回紹介した新型Mac ProとPro Display XDRは必要なすべてを持ち合わせ、あらゆるユーザーの要求を上回るパフォーマンスを実現できるワークステーションであり、きっとプロのワークフローまで変えてしまうほどのツールとなるだろう。

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